2012年4月19日木曜日

赤浜漁港で漁師さんのワカメのお手伝い


今朝のボランティアのお手伝いは赤浜の漁師さんからの依頼でワカメの収穫のお手伝いでした。
昨日約束した通りに朝7時半に漁港につき仕事を待った。 ボランティアは男性3名、女性2名でお手伝いをした。 これは朝まだ船の着いていない時間で作業場から船着き場まで帰ってくる収穫船を待っている風景だ。
たぶん船は下に到着しているのだが潮が浅く、要するに干潮で桟橋まで船がかなり下がっているいちばんたいへんな状態だ。 理由は仕事をして初めて理解できた。 以前、仕事場でおばさんたちにお話を聞いた時、桟橋まで上げるのが大変なんですよと言われていたのを思い出した。それは若者がほとんどおらず、元気な人がおらず女性と高齢者しかいないので、船からワカメを上げるのが大変だそうです。男性がいないと女性がそれ(引き上げ)をするのだそうです。
 船まで漁師さんが下りて2,30kg入りの籠を50ケース手で上げるのだ。 真ん中の漁師さんが高齢者で、方言丸出しで、理解するのに難しく、短気で話が命令調で、怒っているように聞こえ、大変苦労した。 しかし彼が船に下りておしあげるので、自分が最初に籠を引き上げる羽目になった。鉤の付いた棒を籠の紐に引っかけて下から声を出し押し上げるのでそれを一気に桟橋までおよそ2mくらい持ちあげなければならず最初はそれなりに上がり、景気よく勢いをつけて上がることはできるのだが、10個を過ぎて20個になると体中いたくなり、腰がふらふらし、ものすごくキツイ仕事でした、下から元気よく声を出すのでそれに合わせ、絶対に海中に落とすことはできず30個を過ぎると汗だく、交代してもらった。
その後陸に揚げたワカメはまるでお風呂のような大きな容器で湯通しをして、赤くなる前にいっきに冷やした奇麗なグリーンにし、それを50回繰り返すのだが、湯に通すのが2分ぐらいで、冷えた次の浴槽に入れ、それを水槽に手を肩まで押し込み、かき混ぜ、最後に洗い、きれいにして箱に詰めそれが1時間半ほどで終了し、それから塩をまぶして脱水するために大きなコンテナーに入れそれらが全部終了するまでは休みはなし、全部終わったのは11時頃で、最初は怒られながら、なれぬ仕事をしました。 それでも無事終了でした。 面白い、楽しい経験でした。 別に例のひげを生やした漁師さん怒っていませんでした。 仲良く別れました。 明日はもっと仲良くなれると期待して行きます。


 これはワカメを水洗いするための最後のタンクで海水がいつもあふれており、ワカメを変色させないための大切な容器です。


 奥がワカメを湯通しするための容器でボイラーで沸かしながら使用しています。


 これは前の日に150トンのプレスで水抜きしたワカメを選別している風景で、仕事場を失った漁師さんたちが、壊れた市場のひさしの下にテントを張りそこを作業場としています。中古の仮設の作業場でもよいのだがほしいと言っています。 資金がなく援助ができないのが残念です。


 怒られながら、たぶん本人は怒っていないのだろうが、いつもの癖か、命令調で指導してくれました。 明日も同じ場所で仕事をします。 私もお友達なので一緒に働いています。


 大槌ベースから出向したボランティアさんです。 奥は塩釜によく来ていただいた仙台の菅原さんです。


 この高齢の物静かな漁師さんも、家も船も皆流されてしまい、仕事がないのでお手伝いに来ています。 皆さん被災者ですが元気で明るいです。


一番奥がこの家のおばあちゃんでがんばり者です。愛嬌がありウィンクが上手です。
この息子さん(佐々木さん)すごいです。働き者。 以前お父さんと仕事をしていたのですが津波で流され、まだ行方不明です。 自分は朝5時ごろ海に出て収穫するのですか?と聞いたら、何と出港するのが午前1時とか2時だそうで朝の皆が来る7時半ごろには収穫してかえって来ます。 以前は父親と二人で収穫をしていたそうです。 それを彼一人で現在は収穫しています。 今朝の収穫は何と1.5トンだそうです。彼が収穫したものを10人ほどで処理しています。 寄港後も彼が先頭に立って仕事をし、帰りは午後5時ごろです。 凄いといつも感じています。

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