2011年10月22日土曜日

鹿児島ザビエル教会の移築を福岡で見た 内部の下地つくり


 足場を通しておおよその内部の形状が見えると思います。日本のゴシック建築ですかね?

2011/10/22 黙想会終了

今日東京に戻り、夕方に岩手県の大槌町に移動、視察、ニーズ調査?

鹿児島県ザビエル聖堂(カテドラル)1949年建築
この聖堂の保管、移築のプロジェクトが始まった
1997年保管、移築プロジェクト始まる
1998年聖堂の解体始まる
2002年福岡黙想の家に部材の移動、整理
2006年黙想の家(福岡 赤間)での建築許可
2007年基礎工事
2008年修理、工夫、整理
2009年骨組の完成
2010年完成の予定だが外観のみ完成で、資金不足のため、内部は遅れる。 完成は未定だそうだ。 今後は内部の漆喰を塗る作業が大きな仕事のようだ。 漆喰を塗るための内部はほぼ出来上がっている。 折角だから内部も少しお見せしたい。細い杉材だろう5mm間隔に釘止めして漆喰を塗る準備は出来ている。


教会の内部主祭壇の天井、普段はこの付近をクローズアップで見ることは出来ないが、今回はご好意によって撮影させていただけた。


下の垂直の壁からアーチに天井まで上がるカーブの部分、漆喰の下地だが丁寧な仕事が目立つ。


まだ漆喰は塗られていないが、すでに綺麗なアーチの面が出現している。


アーチの接合する天井の頂点と換気のためだろうか窓が切られていた。


足場がかかっている現在も、すでに主祭壇の聖室が出来上がっていた


換気口か点検口が定かではないがカーブに沿って製作されていた。


えてして、上部が暗くなる教会だが、外光を取り込む窓が屋根につけられていた。


こんな細かい仕事の出来る大工さん、多分良い経験をされているのだろうと感心しています。


垂直な柱の下地も見え始めているのだが、ここも漆喰で作られるのだろうか?


この穴は何だろう? 電気が入るのかな?それとも別の考えの穴なのか定かではない。


最後は垂直の壁面の漆喰作りの下地を見ています。 
鹿児島から持ってきた屋根瓦は1列おきに使っているらしく、瓦の原版があったらしく、その他はすべて新しく作ったそうだ。

2011年10月17日月曜日

今週はブログお休みにさせてください


これは九州鹿児島にあった教会を、福岡の赤間に移築して再生させているプロジェクトです。 今は内部の骨組みと漆喰の壁面の基礎を作っています。

黙想会に入っています。 今週はブログお休みさせてください。

2011年10月15日土曜日

ビルの上にまだバスが残っていた


この写真はグーグルアースで確認した写真で雄勝と言うところでした。


2011/10/13
おはようございます。
まだ東京にいます。 あすは九州に黙想会に行きます。
そろそろ、集めたデーターをお見せできればと考えて今日から始めます。
先日、女川から帰り道を、戻ることなく進んで、南三陸町に行って見ました。突然港町に出たらなんとビルの上にバスが乗っていたのです。 あそこ駐車場?と考えるのが当たり前、しかし上に登る道がないので、駐車場ではないのです。 そこは石巻市の一部、あれだけ走ったのにまた石巻に戻ったのにはがっかりした。 町のお奥まで進んで見ると、ここも被災地同様に多くのところが土台しか残っていない被災地でした。 その上大きなビルが傷んだまま取り残されていました。 2011311日の被害が見える形で残っているのが雄勝(なんとよむのだろう?)と言うところでした。


このバスの乗ったビルは石巻から奥に行った小さな町にありました。


町に入ると道路の先端のビルにバスが乗っていたのには驚かされた。 どうやってビルの屋上に乗ったのだろう。 3月11日の津波で浮かされたバスがひき波のときにビルの屋上残ったのだろう。


ビルの屋上からはみ出たバスの後部、阪神大震災の時に高速道路からはみ出たバスを思い出した


 後部座席の窓から夕日がキラリと陽光が輝く。

 バスの後部は完全に危険状態、固定されて、大型クレーンを持ってこないと降ろせないだろう。


バスがあの高さに乗せられたのは、津波が屋上を完全に覆った事実である。


屋根の上のガレキは引き波のときに 残った産物だ。


 津波はどのくらいの高さまできたのだろう? 何処でも同じことだが海抜0メートル地帯が被害を大きくしたのかもしれない。



この雄勝町も地盤沈下だろうか?ヘドロと海水が残っていた。


ビルの屋上はごらんのようにガレキガ取り残されていた。 まだ時間が足りないだろうか撤去が遅れていた。


この雄勝はリアス式の海岸のようで津波が一気に駆け上がり町の奥まで被害をもたらしていた


まだまだ撤去が行われていない建物が沢山散在しています。


公共の建物はまだ取り残されて大きな仕事が残っているのだが、取り壊しは確実なようだ。



中学校の校庭に残された被災した、自動車の山をいたるところに見ている。

2011年10月14日金曜日

秋の収穫 稲の乾燥 岩手と長野の違い


岩手で見つけた黄金色の今年の稲穂です。 後ろのグリーンと林の深緑のコントラストが美しい。


2011/10/13
現在は東京に戻っています。
周囲が秋の景色を醸し出しています。 少し我慢して自然を見てください。
秋の収穫時期、お米が狩りとられています。
岩手稲の、はぜかけ、を見ました。 長野でも同じものを見ましたが少し違っています。
岩手の櫨は自然で、稲をかける台が全て自然の木と竹で出来ていているのがよいと思いました。 長野は少しモダンで無駄のない現代の感覚が有りました。 どちらかといえば私は岩手のはぜ掛がお好みです。


ご覧のように稲をかける櫨木は、自然の樹木で1本として同じものは無く、自然の造形があたたかな雰囲気を醸し出す。


岩手の乾燥は3段でするようだ。 畑の大きさ、そして作る人の意向で直線や曲線もあり、平行に並べたり畑の周囲に張り巡らせたり、いろいろ変化を見た。


稲を刈り取った後に櫨木を組み、そこに束ねた稲藁をぶら下げて乾燥する風景が秋の風物詩だ。


櫨木を組んだ上に竹の横棒を張りその支えは、うまく曲がった自然の枝をうまく使ってバランスを保ち、稲を3段にかぶせて乾燥させる岩手の方法が美しい。


稲はカット後に藁で束ね、それを簡単に二分して横木に並べるだけで、完了後は美しい造形を作り出す、伝統の櫨木掛けだ。


稲は三段に被せ、効率よく乾燥させる方法が、この地方、下一関あたりの秋の風景だ。


自然界の樹木を使った作った櫨木だが、完成後は実に美しい造形に仕上がっていた。


1枚の水田の中、少しぬかるんだ土の黒に、一直線の櫨木が美しい造形を作った。


直線で構成された岩手の櫨木は、夕方の陽の光の中で直線的なシルエットを作ってくれた。


クローズアップしてみると支えの小枝でも自然に曲がった部分を利用してつくる、組み方のバランスがデリケートで美しい。 誰が教えたのだろう。 曲がりが下に使われたら、バランスが悪くなるのだが・・・・


岩手のあと一つ変わった稲の乾燥方法は、1本の垂直に立てた木に束ねた稲をかぶせてゆく方法で、何かアニメのキャラクターのようなユーモラスな姿が面白い。



稲のキャラクターが水田に並んだ風景はユーモラスで、暖かい。


昔のスターウオーズのキャラクターになかったかな? 目があり口があり、このままアニメのキャラクターになりそうな稲の乾燥が面白い。


まるで稲をかぶったキャラクターが今にも動きそうな岩手の秋の収穫風景だ。 反面被災地ではガレキの山が現場からはなくなり、いよいよ冬ごもりの心配をしなければいけない被災地だが・・・・・

 長野の櫨かけ


これは脱穀ごのわらをより乾燥するために畑に広げた風景


畑に大きく広げて乾燥しているのだが、自分なら、仕事を早く片付けるために小さくこじんまりと整理をするだろうが、ここでは自然に大きな面積を使って、おおらかに広げているのに感心だ!

長野の違いは、自然の枝や竹ではなく、少し進んだ材料で、同じことをしている、合理性の違いか、この時代ではより古いやり方が自分は好きだ。


長野の人に聞いたら櫨掛けは2段が伝統だそうだ。


岩手の櫨掛けとの違いは通風性にあるのかな? 上の段の三角形の底辺が広いことは、稲藁の空間が少し広がっていることで風通しが良いのが分かる。

2011年10月12日水曜日

ひと足早い秋を楽しむ


バックは紅葉の始まった信越の山々。それを切り裂く苗名の滝 水量も多く豪華な滝です。


20111012
東日本大震災を忘れた訳ではないが、
少しだけゆっくりして長野の自然に癒されています。

若い頃から好きだった長野県の信越地方、春夏秋冬を通して自然の雄大さ、美しさを見せてくれた。少しお付き合いください。 志賀高原も好きだが、妙高山の山麓は特に美しい。運良く10月の中頃、信越の低地はまだ紅葉には早く、久しぶりに苗名の滝を見にゆくことにした。 紅葉は期待して居なかったが、実は紅葉が始まったばかりのようで、期待以上に妙高山の五合目まで上から紅葉が降りてきて、その中腹の苗名の滝は丁度良いあんばいで,撮影することができた。天気は快晴で雲もあり、白い滝の水に岩肌の荒々しさ、最高の季節を感じた。 そこにゆくためには少し歩かなければいけないが、入口の木が見事な黄葉でまるで遠くから見るとイチョウの黄葉と見間違うほどの美しさで、近づくとなんとこの木は『ミズナラ』だと思う。
苗名の滝は数年前大きな台風が信越地方を直撃し、雨量が異常に増え、笹ヶ峰にあるダムを仕方なしに放水する処置に出たらしく、この川の水量が増し、川が壊れ岩石が多量に流れ込み、数年この河川の復旧のために滝に入ることができなかったのを覚えている。 その時に出来た大型の堤防を上り滝の近くまでアプローチすることが出来た。その上に迫る山々の山肌は錦色の紅葉で上はブルの青空に白い雲が入り、滝の壁面は荒々しい岸壁で、久しぶりに見る滝の豪快さに感動だ。 今年は上のダムに多分平年以上の水量があるようで、流れ落ちる水量はかなりの迫力。 空は快晴で太陽が直射する午前中は水煙に虹を見ることが出来た。 周囲の山で紅葉を撮影することが出来たのもラッキーだった。 疲れから少しづつ回復しています。


ススキがこのような黄色い色になるとは予想だにしなかった。


バックは2400m級の妙高山だがまだ本格的には雪は来ていないがあと数週間で冬ないなりそうだ。


標高800mほどの入口で見つけた紅葉、綺麗にイタヤカエデか?違うだろう。 イタヤカエデは多分黄色になるはずだ。


同じ近くのカエデがオレンジ色に染まっていた。歯の痛みも少なく、一番の見頃のようだ。


ススキも銀色の穂先を風になびかせて、バックのグリーンとコントラストが美しい。


山の岩肌に取り付きた木々がみし黄色に変化し、美しい山を作り始めていた。


見事な黄色は最初イチョウの黄葉かと見間違え、東京の奥多摩にある玉堂美術館のイチョウの木を思い出した。


イチョウと思った木は多分桂かな? 多分これが正解だと思う。


下を流れる関川の水量もあり流れがかなり厳しい




 これが苗名の滝の全景で、手前にある吊り橋から撮影。

午前中は運が良ければ太陽が当たり周囲に虹ができる。 水量も十分で信越では一番大きな水量だろう。


滝壺にかかった水の膜に太陽が当たり虹を作っている。


低速のシャッターで水の流れを流して撮影。 天気が良すぎてハレーション気味だ。


スキー場のススキも今が一番の綺麗な色を見せていた。