2011年8月24日水曜日

リーダーとは・・・・?



20110405 気仙沼港に打ち上げられた漁船 現在は海に戻った。

2011/08/24


今日のミーティングを聞いていると、大した失敗でもないのに責任を感じすぎる傾向があるようだ。リーダーとは?
最初に会った気仙沼の大工さん、今でも思い出す。 何か違う、人をひきつけるオーラが出ている。普通の大工さんだが何かが違う。何だろうか? 笑顔がありウィットに富んでいて、人を和ませてくれる。そしててきぱきと仕事をしている、自分でもどんどん仕事をするが、簡単なアドバイスをしてくれる。 小さな小物を持っていて(小さなブラシ)窓(サッシュ)の溝を綺麗に掃いてくれすべりを良くしてくれた。 床下の穴倉まで潜ってヘドロを掻いた。凄い(当時は当然ヘドロはまだどろどろぬかるんでいた。匂いも強烈だった。 よくその家の主人と話もしていた。そして主人の要望を汲み取っていた。 休憩時間も適当にとってくれた。 自分は彼に、何時から働き始めているのですか?とたずねた。 40日目と言われびっくりした。 こんな状況では仕事が無いもの。 何もしないでいるよりはボランティアをやろうと毎日支援センターでボランティアを待っている。 震災から40日目、自分がようやく動き出した日が40日目ごろ。 
今はこの大工さん何をしとられるのだろう?
多分几帳面な方で、てきぱき仕事をしてくれるので、今は多分引っ張りだこだろう。再度会ってみたい人だ。 その日ボランティアをした家の人に聞いたことは、震災後12日、自分の家はサンマの大群に取り巻かれたこと。これにはびっくりしたそうだ。(付近の冷蔵庫から流れ出したサンマだが) 40日後だが、いたるところの側溝に死んだ魚やサンマを見ることが出来た。 もう一つ驚いたことはその家の庭に真っ黒なカジキマグロがクチバシと尻尾を切られ『ゴロン』と横たわっていたのもびっくりした。 マグロの切り身も落ちていた。しかし皆真黒だ。ヘドロのため。
大工さんだから、床はがしはお手の物だが、それでも失敗もした。それは床をはがすときに釘が抜けないこともあった。それは古い家で釘が腐り頭がとれてしまうことであった。しかし気にしていなかった。失敗はつき物と感じていたと思う。 見ながらいろいろ学んだ。
翌日同じ支援センターに行った。当の大工さんやはり来ていた。 今日も一緒にやりませんか?と声をかけた。快くOKしてくれた。最初のボランティア、地元の人ですでに40日もやっているので大いに助かった。 社共が用意してくれる一輪車と工具、それでも満足せず、準備されていた工具置き場に自分で行き、経験からだろう、必要なものをどんどん足して行き、社共の人はタダ呆然と見ているだけ。オーラがあるせいだろうか何も文句も言わず見ているだけ。

次の日も民家のどろ掻き、主人が几帳面な方らしく、自分でかなりやったのだがそれ以上は出来ずボランティアを申し込んだらしい。 このリーダーやはりてきぱきと仕事を進めて行き、冗談も飛ばし、リラックスしてボランティアが出来たことを覚えている。 休み時間は周囲を散策し、状況を見て、住民の方と話したり助言を上げたり、写真も撮った。そんなことには何も言われなかった。 自分でここは津波が入ったところでどこが危ないかどうしたらよいかは自分で考えていた。 あまり上から教えようなどまったく見せなかった。 自分たちのグループはこのリーダーよりすっと上だったと思う。若い高校生も2人いたと記憶している。 ヘドロについても、衛生面の注意もマスクも服装についての注意はまったく何も無かった。 大人だからしっかり見てきているだろうと信頼しているのか無関心か定かではないが片苦しいことはまったく無く、安心して仕事が出来たのも良い経験だった。 釘やガラスや危ないなど全く注意されなかった。しかし何一つ怪我も事故も無く終わることが出来た。 もちろん自己責任で・・・。
そのような経験をすることで、現地の人の声かけや、ニーズを調べる仕方を自分で学んでいたような気がする。その後のボランティアの縁で気仙沼で個人のジムをお手伝いすることが出来たり、陸前高田で最初の仮設住宅を建てた人に出会えたり、その後のボランティアにつながり、現在に至っている。 
しかし毎週あるいは毎日でも変わるボランティアさんを責任もってお預かりするときはもっといろいろ気を配らなければいけない難しさを感じても入る。


日の入った気仙沼は2日間燃え続けた。燃えた漁船の残骸。 漁礁になる運命


気仙沼線の線路もご覧のようにガレキで覆われた。 現在は撤去


川の中はご覧のように津波で引き込まれた残骸が山済み、撤去は遅れている。


民家の庭にはカジキマグロがヘドロまみれで横たわっていた。


ガレキに覆われた気仙沼の漁港付近の被災地。


岸壁にはガレキが密集 なぜ?


川の中にこのようなガレキが散乱しているのをあまり見たことがない。


川にはいたるところ、車の残骸が散乱していた。


電柱の変圧器沢山落下しているが、PCBが漏れ出していなければ良いのだが・

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