2011年5月12日木曜日

南三陸町に入る前の小さな湾の状況


本吉町付近の惨状です。これは気仙沼から降りてきて、南三陸町に入る前の大小さまざまな湾や入り江に通じる場所で、ここも例外なく巨大な津波にやられた場所です。重機は入っていますが、絶対数が少なく人影もまばらです。


この小さな漁港も湾の中に国道45号線から入るとこの建物が見え、右側に漁港がありますが、気仙沼線の鉄橋は落ち、その前の家屋は土台を残してすべて流れ去っている悲惨な光景です。この鉄骨のむき出した建物は景色のよいレストランだったのかもしれません。破壊状態から推測すると3階あたりまで津波が押し寄せた形跡が見えます。


海岸に近い集落はほとんど残っておらず、高台で津波からぎりぎりに破壊を免れた家屋、しかし写真から見ると1階分まで海水が押し寄せられ内部まで浸水された様子が推測できる


これは後ろに漁港がありそこから押し上げた巨大な津波が土台を残して完全に持ち去った場所です。右側に乗用車が走っているのは国道45号線で南三陸町まではすでにガレキも撤去されて車を運転することはできます


国道を走ると左手にさながら映画のロケにでも出てきそうな外板を剥ぎ取られた店舗か事務所の残骸を見ることができます。この1棟だけがのこり前後左右にあったであろう建物はガレキとなってそれらの残骸だけが横たわっています。


ここに見える電柱はほとんど電線は残っておらず電柱自身は運よく破壊されることはなかったようだが巨大津波の押しに負けていろいろな方向に傾斜していた。 その下には車や小さな仕事場だったかも知れないスレートの屋根らしきものが押しつぶされて横たわっていた。


道路のすぐ近くのくぼみにはガレキが散乱し道路のガードレールも津波の力に負けて曲がっていた。重機はすくなく、仕事の完了はまだまだ先のことのようだ。


ここは小さな用水が流れ込んでいた川のようだが今は津波に押し流されてきた乗用車がガレキ、マイクロバスさえ叩き込まれて、重機が入らないことには整理ができない惨状がいたるところに山積していた。

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