2011年5月11日水曜日

南三陸町手前の吉本町 被害


ここで驚いたことは三陸鉄道の高架の上に太平洋から押し上がってきた津波が完全に鉄道を飲み込み、引き潮のときにガレキを残し鉄橋を崩落させ、目を見張らせるようなシーンを残してしまったことである。高架の部分いろんな場所がなくなっているのには愕然とした。


さらにここで驚かされることは崩落した部分の鉄橋の上になんと3軒の家屋の一部が残っていることである。なぜあんなに狭い鉄橋の上に3軒の家屋の屋根や部分が残ったのだろう?その通過した大津波はその周辺にあった多くの家屋を一気に流し去ってしまったことにも驚かされた。


これは崩落した鉄橋の下を国道45号線が走っていたのに、太平洋から駆け上がって巨大津波は鉄道も道路も区別なく流し去り、このあたりは両方ともずたずたに切断されていた。国道の復旧は早いが、鉄道の復旧には予算と人材と多くの時間が必要だろう。


これはその鉄道の橋梁の上に残された家屋の残骸を捕らえたもので、非常にショッキングなシーンであった。鉄橋の上にはたぶんガードもあったようだが、跡形もなくこれらのガレキはあと1ヶ月でおろすことができるのだろうか?



この部分は鉄道の盛り土をした部分で、外洋から押し寄せた津波が盛り土の土砂と線路をともに流し去り、鉄道上に残されたものは周囲のガレキと、下で粉々にされた家屋の残骸だけが残ってしまい、復旧の厳しさ難しさをいたるところに見ることができる。


最後の写真は小さな川の流れがガレキで、せき止められ周囲には鉄道の残骸、ありとあらゆるものが散乱し当時の巨大津波の破壊力を見せ付けられた。どこの被災地に入ると、どこででも津波のパワーに身がすくむ思いだ。

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