2011年10月14日金曜日

秋の収穫 稲の乾燥 岩手と長野の違い


岩手で見つけた黄金色の今年の稲穂です。 後ろのグリーンと林の深緑のコントラストが美しい。


2011/10/13
現在は東京に戻っています。
周囲が秋の景色を醸し出しています。 少し我慢して自然を見てください。
秋の収穫時期、お米が狩りとられています。
岩手稲の、はぜかけ、を見ました。 長野でも同じものを見ましたが少し違っています。
岩手の櫨は自然で、稲をかける台が全て自然の木と竹で出来ていているのがよいと思いました。 長野は少しモダンで無駄のない現代の感覚が有りました。 どちらかといえば私は岩手のはぜ掛がお好みです。


ご覧のように稲をかける櫨木は、自然の樹木で1本として同じものは無く、自然の造形があたたかな雰囲気を醸し出す。


岩手の乾燥は3段でするようだ。 畑の大きさ、そして作る人の意向で直線や曲線もあり、平行に並べたり畑の周囲に張り巡らせたり、いろいろ変化を見た。


稲を刈り取った後に櫨木を組み、そこに束ねた稲藁をぶら下げて乾燥する風景が秋の風物詩だ。


櫨木を組んだ上に竹の横棒を張りその支えは、うまく曲がった自然の枝をうまく使ってバランスを保ち、稲を3段にかぶせて乾燥させる岩手の方法が美しい。


稲はカット後に藁で束ね、それを簡単に二分して横木に並べるだけで、完了後は美しい造形を作り出す、伝統の櫨木掛けだ。


稲は三段に被せ、効率よく乾燥させる方法が、この地方、下一関あたりの秋の風景だ。


自然界の樹木を使った作った櫨木だが、完成後は実に美しい造形に仕上がっていた。


1枚の水田の中、少しぬかるんだ土の黒に、一直線の櫨木が美しい造形を作った。


直線で構成された岩手の櫨木は、夕方の陽の光の中で直線的なシルエットを作ってくれた。


クローズアップしてみると支えの小枝でも自然に曲がった部分を利用してつくる、組み方のバランスがデリケートで美しい。 誰が教えたのだろう。 曲がりが下に使われたら、バランスが悪くなるのだが・・・・


岩手のあと一つ変わった稲の乾燥方法は、1本の垂直に立てた木に束ねた稲をかぶせてゆく方法で、何かアニメのキャラクターのようなユーモラスな姿が面白い。



稲のキャラクターが水田に並んだ風景はユーモラスで、暖かい。


昔のスターウオーズのキャラクターになかったかな? 目があり口があり、このままアニメのキャラクターになりそうな稲の乾燥が面白い。


まるで稲をかぶったキャラクターが今にも動きそうな岩手の秋の収穫風景だ。 反面被災地ではガレキの山が現場からはなくなり、いよいよ冬ごもりの心配をしなければいけない被災地だが・・・・・

 長野の櫨かけ


これは脱穀ごのわらをより乾燥するために畑に広げた風景


畑に大きく広げて乾燥しているのだが、自分なら、仕事を早く片付けるために小さくこじんまりと整理をするだろうが、ここでは自然に大きな面積を使って、おおらかに広げているのに感心だ!

長野の違いは、自然の枝や竹ではなく、少し進んだ材料で、同じことをしている、合理性の違いか、この時代ではより古いやり方が自分は好きだ。


長野の人に聞いたら櫨掛けは2段が伝統だそうだ。


岩手の櫨掛けとの違いは通風性にあるのかな? 上の段の三角形の底辺が広いことは、稲藁の空間が少し広がっていることで風通しが良いのが分かる。

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