2011年6月10日金曜日

気仙沼の現状


これは現在の気仙沼をグーグルアースで捉えた映像で、以下の写真類は上の赤枠範囲の写真で、気仙沼の被害は大きく、現在もこの部分はかなり遅れているのが気になるところだ。


この写真はまだ川の岸壁に大型のマグロ漁船だろうか、打ち上げられたままの状態で、海にさえ戻っていない。大型のサルベージのクレーンが入れないと吊り下げることの出来ない現状だろう。



上の漁船は甲板を大きく痛め、津波の爪あとが右舷に残って川の中途半端なところで自分の姿を見せている。 同時にこの近くの住宅街も津波の浸水がひどかったようで、まだ壊滅状態ではないが、人々の姿をあまり見ることは出来ない。


気仙沼湾の6時ごろだ。気仙沼の町を前にその後ろに落ちる太陽は、オレンジ色に海面を染めていたが、3月11日の津波が無ければ普段の美しい落日を楽しむことは出来るのだが、今はそのような気配はまったくない被災地がその前に広がっている。



気仙沼湾の魚市場の前に広がる対岸のドック側は市街地同様に大きなダメージを受け、人口の集中している気仙沼港周囲の市街地の復旧より少し遅れ気味に進行しているような感じがする。 この写真はドックに係留していたらしい大型の漁船が真っ黒に焼けただれ、海面のその哀れな姿を横たえていた。このあたりも火災でかなりが類焼し、雨に当たった金属はさびがでていた。


ドックに備え付けられた大型のクレーンは火災の影響は見えないのだが、人々の気配は無く、飽きらめられて捨てられているような気がしてならない。 山際の人家も同様で津波に痛めつけられた惨状をいまだに呈している。それほどボランティアも自治体もまだ人員が不足しているのが推測できる。


真っ黒に焼け焦げた大型漁船は映画の1シーンのように海面に船体を横たえ、人々が動き出す日を待っているのだろうか、夕日に哀れな姿をさらしていた。



湾の前の人家はご覧のように手付かずで3月11日の惨状をそのまま呈して、ボランティアがまだ入っていないようだ。 これらの動いた家屋はいずれどのようになるのだろう?取り壊されてしまいそうな運命のようだ。


小さな湾の中にはガレキがそのまま入り込んだようで、これらを浚渫しないと、仕事ができない様子だ。こちらまで手が入るにはまだまだ時間と人手がかかりそうだ。


これも湾内のシーンだが、かなり海水が浸食したのか、地盤が沈下したのか定かではないが、手前はヘドロだろうか?真っ黒な堆積物が海の混じっており、これが元に戻るのはいつだろう?


これは気仙沼港の小型消防艇のようだ。ガレキに混じって当日は気仙沼湾を津波に引き回され、最後は火が入って丸焼けになり、岸壁の上に座礁させられてしまった。哀れな姿だ。 働きたくても仕事が出来なくなってしまった消防艇。

0 件のコメント:

コメントを投稿