震災３週間後の気仙沼、大川の状態

大川の中心あたりにガレキが小さな山のように残されていた。そこにはありとあらゆるものがへばりつき、車も数台流れ着いていた。　これは三菱の軽のようだ。持ち主は誰？　確認ができない。

仕事をしていたトラックだろうか？それとも車のタンクローリーかな？　運転手はどんな気持ちだろう？　一瞬にして自分の置いていたところから流されどこに行ってしまった？　探すのに苦労をしたことだろう。

軽自動車が大川の中に横転して沈んでいた。黄色の車体か？　前輪には木かパイプか分からないが突き刺さっていた。　持ち主が探していることだろう。　哀れな姿だ。

これが一気に見た大川の現状だ。凄い！の一言。この中にざっとか数えて１０数台車が流れ着いているのだ。　今の主役はかもめと川鵜がたむろして餌を探している。　このなかに人が混じって居なければと、心の中でねがっている。

これは川岸の堤防の上に残されたガレキの残骸でいつ取り除けるのだろう？と心配する。　来週これらの確認が少しできるかな？と考えている。

これは仕事現場の近くの鉄橋から移した大川の下流のワイド画面だ。　海に近いほどガレキの山が多く、被害の凄さが歴然とする。津波はこの辺の左右の畑にもガレキを残したのはやはり堤防からあふれた海水が被害を残したらしい。

家屋から流れ出した大型冷蔵庫も、ご覧のような残骸になってしまった。中身はなく扉も、現形を残さない凄まじい変形だ。　津波に押し流され押しつぶされ、そして適当なところに置き去りになってしまた。

これは火災の原因のひとつのオイルタンクだろう。パイプを外され流れてゆく間にオイルが流され海面に浮遊し、ガレキと共に火災の原因となり、何かのひょうしに点火され大火を招いたらしい。

川の中の中洲のようになったガレキにはあいも変わらず自動車もくっついている。その向こうにも乗用車が見え、鉄骨付きの家屋がその骨組みだけを残してながれついている。

ここでは乗用車と大型のトラックが全く同じように川の中に津波で叩き込まれたまま残っている。　後ろは川の堤防で本来なら春は桜が満開で花見客が歩いているだろうが、今年はいかがだろう？　桜が咲いているのか？　心配だ。