2012年1月8日日曜日

小鎚川のサケの遡上

大槌町に流れている小さな川、小鎚川には現在最後のサケと思われる鮭がが大量に遡上している。 本来であると2本の川の河口には秋に網が張られサケの遡上をとめるのだそうだが、漁具が無いこと、漁師さんが仕事が出来ないために1箇所は網を張っているのだが、小鎚川には網を張ることが出来ずにサケが数多く遡上している。 この川にはあまりガレキが目立たず、綺麗な水が流れている。
川底を見ると近頃はサケが自然に生みつけた卵(イクラ)が沢山むき出しになっている。周囲にはサギ類や数多くのトビが死体をつついている。
遡上するサケは足元まで迫り、手を入れると運がよければ触ることさえできるほどである。


5,60cm程も在ろうか大きなサケが足元で泳ぎまわっていて、東北の人達で無い限りあまり体験することができない期間でもあった。


体に赤い縞をもった大型のサケが自分の背丈より浅い川で波しぶきをあげて産卵場をさがしていた。


まるで潜水艦が波を蹴立てて突進するようなパワーをみせつけていた。


雄と雌が産卵場を探して泳ぎ回り、産卵を終えたサケは水底で横たわり、最後を迎えていた。自然の厳しさを垣間見ることが出来た。


まだあまり体に傷を持たない海から上がった元気なサケが夕方の薄暗くなった川の中で自然の営みをおこなっていた。

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