20120122 日曜日 大槌町に重い雪が昨晩から降り続いた。
先日差し入れた陸前高田の鈴木さんから電話が入った。 60km先では雪は全く無いらしい。ずいぶん温度も環境も違うようだ。
しかし雪は真っ白で被災地も一面白い絨毯で覆われたようで美しい。 雪はやはり好きだ。 寒さも全く気にならない。朝5時ごろから外がしらけるのを待っていた。 太陽が出始める7時前には起き出して、長靴を用意してカメラ片手に撮影に出た。 まだ重い雪が降っている。カメラのレンズに雪がつかないように用心しながら、今後取り壊されるであろう建物を主体に撮影して回る。 相変わらずトンビが周囲で飛び回り、あるいは電線に群れて止まっている。 人が近づくと警戒して離れてしまう。
車の通る道路しか汚れていない。 まだ誰も入り込まない、靴跡の無い白い雪が無限に続く。側溝や穴を注意しながら歩いて回る。 先日かなりの建物を撮影したが、雪を被った建物と周囲が変わっている。 荒屋タイル店がかなり取り壊され、外壁が少なくなっている、月曜日には全部取り壊されまた町の空間が大きくなる。
お墓のある周囲の山の木々が雪を被りデリケートな白い線で構成されている。前は海の傍の風光明媚なアパートが無残に取り残されて隣の建物も無くなった。 このホレストKは解体が時間の問題だ。 今日は日曜日で労働者がいないので現場を見ることが出来た。 3月11日の津波に襲われたままで取り残されている。階段も周囲の廊下もひどいものでごったがえしている。
日曜日の朝の最初の写真だ。 お墓のあるベースの正面の丘も真っ白な雪化粧。 しかし雪は重い。 被災地も雪が前面を覆っているので美しい
図書館も雪が降りしきる中を撮影した。 この建物も解体は時間の問題
長崎ベースの屋上から撮影した鳥瞰図だ。図書館と生活支援センターの空間を撮影。
生活支援センターを撮影しているときも結構雪が間断なく降り注いでいる。
墓地のある丘の樹木の小枝についた雪が美しい樹形を作り出した
図書館の傍の住居にも雪が積もり、その後ろの荒屋タイル店は解体し始め、この数日でなくなってしまう運命だ。
自動車の残骸にも雪がかぶさり、今までの汚いガレキには見えないシーンを作り出した。
墓場の前の流出した家屋の土台が影を作り出し白い雪の中に少しの立体感をかもし出している。
大槌町の長崎教区のベースだ。右側が道路で、新設された電柱からベースは電気を取っている。
生活支援センターの入り口は津波とガレキに押し曲げられた支柱が大きく曲げられている。
白い雪の中でも目立つ消防車の赤は目立ち、元消防車の面影を思い出す。
荒屋タイル店はユンボで解体し始め、今日中にも見えなくなってしまう予定だろう。
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