2013年3月13日水曜日

気仙沼の潰れた乗用車と塩釜の被害 4月15日



このスケッチは気仙沼の鹿折地区で完全に潰れていた乗用車です。
津波の威力はこのスケッチを見るだけでわかります。
外板はベコベコになり上は潰され人が入り込むスペースがないほど、潰れています。


ここは塩釜港で、夏には開店したイオン系列のスーパーマーケットで比較的安く地元の人々に奉仕していました。周囲はご覧のように大きなところのガレキは少しずつ、なくなっていましたが、公園などは次の次ぎくらいでした。


港ですから多くの倉庫が被害を受けました。 ここではやはり飼料や肥料が多く保存されていたのでそれらが津波をかぶり被害を受けました。


これは何のサイロだろう?肥料それとも飼料のサイロ? その周囲には倉庫から吐き出されたビニール袋に保管された飼料や肥料が被害を受け、処分されるのを待っていたようです。


上の写真はそれらの使えなくなったものが野づみされて、悪臭を放っていました。 しかし気仙沼や石巻ほどの規模はなかったので、これくらいで済んだと思います。


この写真の手前が海で津波が2、3mの高さで侵入し保管していた飼料や肥料をことごとく浸水していった。道路に山積みは処分を前提に積まれていた。


津波はご覧のように入口から入り奥の鉄のフェンスをおしまげ中にあったものを攪拌し外に押し出て行った。 これらの倉庫自体かなり古いので鉄筋コンクリートの壁でも押しつぶしていった。


この塩釜港も地盤沈下が激しく、大潮などの時は海水が入り、左側のベージュの袋は土のう袋でその大潮の時の海水の侵入を少しでも防いでいた。


奥にある赤いホースは排水ポンプか定かではないが、この倉庫のあたりは一面海水に浸されていたのは記憶している。 その後道路が少し盛土され車が通行できる状態はその年の夏頃にはできていたと記憶している。


ガレキのひどさと同時に自動車の被害も多く、ここは塩竈駅の右側の駐車場で一時の車の集積場となっていたようだ。


これもJR塩竈駅の前で、この仙石線は仙台から終点は石巻だったが、実際につかえていたのは仙台松島間だった。松島から石巻は平地を走るのが多く、津波で押し流されたところが多く復旧のめどは立っていなかった。


大型のトラックもご覧のように、荷台がめくれて津波の威力を見せつけていた。


このあたりは高圧鉄塔は倒壊していないが、手前の名取市あたりでは多くの鉄塔も津波で倒壊したものをいくつか見た。


塩釜の倒壊した住宅や工場その他のガレキがいたるところに散在してこの時期(4月中頃)では手つかずの状態だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿