このビルは大槌町の植田病院のそばにあるビルで、パチンコ屋さんのビルだと聞いている。
これらの周囲では役所のビル、このカネマンのビル、図書館は既に解体され、解体の手は大槌町役場に伸び、すでに自分がスケッチを始めた頃には重機が役所の付属の施設を壊し始めていた。朔いつ描いたスケッチで役所を見ることができるが、解体は時間の問題だろう。
このカネマンのビルは津波が2階まで押し込み、その外壁を崩していった。こちらが多分後ろで海はこれに正対している。 従って後ろから津波が外壁を壊し室内に侵入し内部のものを壊し、力があまり、逃げ場をなくして正面の外壁を壊して外に出ていったようだ。
現在の周囲は夏草に覆われ、既に草も冬の準備のためか枯れ初めていた。
スケッチはこれら現在の残された最後の遺物を見られるのはあと数ヶ月だろうと考えスタートした。従って被災地に入った10月16日から描き始め朝は太陽の昇る前から描き始め、あまり手を入れることなくボールペンで描いています。 1枚にかける時間は1時間前後で、雨が降ったりすると、時間があれば打ち抜かれた内部を塗りつぶしたり、線の強弱をつけたり、少しトーンをつけたりしている。 その後少し雰囲気を出すために水彩で空に色を入れたりした。
0 件のコメント:
コメントを投稿